【キーンバウム】ドイツ建設業界の課題:スペシャリスト不足、デジタル化、ダイバーシティ-人事部長向け専門誌|日本人材ニュース


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2020-03-24

キーンバウム ジャパン

【キーンバウム】ドイツ建設業界の課題:スペシャリスト不足、デジタル化、ダイバーシティ

今日の建設業界において大きな課題となっているのは人員(または専門家)不足とデジタル化である。スペシャリスト不足はドイツの建設業界において益々大きなリスクとなっている。建設業界の経済予測は引き続きポジティブであるにもかかわらず、スキルある専門職の不足が多くの企業にとって成長の足かせとなっている。業界自体もこの問題には早くから気づいている。建設業界の企業や団体が若手の囲い込みのため、早い時期から学生にアピールすることは、すでに新しい現象ではない。

デジタル化の価値、そして課題

デジタル化は建設業界でも懸案事項であることは言うまでもない。しかしこれをビジネスプロセスの統一化、迅速化という視点から捉えれば、新たなビジネスチャンスと見ることもできる。良い例の一つが建築プロジェクトをシミュレートし設計の正確性を高めるBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)である。建設業界における更なるトレンドはAIやIoTであるが、これらは業界、そして職種イメージそのものを変えるばかりでなく、まったく新しい職種を作り出すであろう。

建設業界の取締役や役員の大部分は同業出身である。デジタル化は、他業界では以前からずっと大きな影響を受けてきているため、トップ経営陣の間でもすでにテーマとして取り上げられて久しいが、建設業界においては出遅れが見て取られる。しかしここ最近において、建設業界でも、大手企業の取締役や役員が有識者ないし専門家のグループとの関わりを深めつつ、デジタル化の課題への取り組みを進めてきている。

遅れを取るダイバーシティ

経営陣の人員形成を見ると、建設業界ではドイツ国籍を有する男性が優先されており、まだ多様化されていないことがわかる。この理由のひとつに、通常地元ないしはドイツ国内のみの建設ビジネスに特化している企業では他の企業に比べ、トップマネジメントに国際舞台の第一線で活躍する人物を据える必要性をあまり感じないことが揚げられる。また、建設業界は中小企業、いわゆるミッテルシュタント(Mittelstand)が大部分を占め、オーナー企業の多いため、トップ交代があまり頻繁でない業界である。更に、通常長期的な企業の成長に重点を置くミッテルシュタントに比べ、短期的な成長をより重視する傾向の巨大企業は、建設業界においては数社しか存在しない。

ドイツの建設業界では、最大手30社のうち、女性がトップの地位に就いているのは一握りに過ぎず、しかも全員が企業のオーナーないしシェアホルダーである。建設業界においてこれほど女性の経営者が見られない最大の理由は、複数の建設現場間を常に移動しなければならないことであろう。企業側もこの問題に気づいており、リモートワークや時短勤務などのフレキシブルな働き方の導入、保育施設との連携を図るなどして、建築技師という職業を女性により魅力的なものにし、それに見合ったキャリアアップの可能性を開いていかなければならないと見ている。

(キーンバウム・ニュースレター2020年1号より。キルステン・ヴェルナー・シェーファーのブログ記事)

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全世界4大陸に計27の拠点を持つドイツ最大手、ヨーロッパ有数の人事およびマネジメントコンサルティング会社。創業以来75年、クライアント企業との信頼関係を基礎に、組織における人材の能力を最大限に引き出すことをミッションとして、総合的なコンサルティングを提供。

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